いびきにも種類がある!安全な場合&危険な場合

いびきにも種類がある!安全な場合&危険な場合

いびきは、いっしょに寝る人がうるさくて嫌な思いをしますよね。でも、たかがいびきだと捉えてしまい、治療するものではないと思ってしまいがちです。
そんないびきにも種類があることをご存知でしょうか?もしかしたら、そのいびきは危険ないびきかもしれません。快眠だけでなく健康のためにも、いびきの種類について学んでいきましょう。

【安全】単純性いびき症

いびきの中でも安全な種類のいびきは、「単純性いびき症」です。無呼吸となったり、酸素が足りなくなったりといった状況ではないので、身体への悪影響はあまりありません。

例えば、お酒を飲むとアルコールの作用によって筋肉が緩みやすくなります。すると、舌が落ちてしまい気道を塞ぎ、いびきをかいてしまいます。また、花粉症の場合は、花粉が飛んでいる時期に鼻が詰まりやすく、自然と口呼吸になっていびきをかくことが。
このように、「お酒を飲んだ時だけ」「花粉が飛んでいる時期だけ」といったように、特定の要因でいびきをかく場合は単純性いびき症だと考えられます。そう心配する必要はないでしょう。
ただし、毎日のようにいびきをかくなら、単純性いびき症ではなく後述する危険ないびきの可能性も。

【危険】上気道抵抗症候群

習慣的にいびきをかくなら、「上気道抵抗症候群」が考えられます。
寝ている時に上気道を通るはずの空気が抵抗される、つまり呼吸がスムーズにできなくなってしまう症状により、夜中に何度も目覚めてしまう危険ないびきです。

もし発症してしまうと、なかなか熟睡できません。睡眠が何度も妨げられるため、日中に眠気を感じてしまうこともあります。先ほどお伝えした「単純性いびき症」と、後述する「睡眠時無呼吸症候群」の中間の症状といえるでしょう。
すでに危険な状態のいびきといえますが、それでも治さずにいると悪化して睡眠時無呼吸症候群を引き起こす恐れがあります。

【かなり危険】睡眠時無呼吸症候群

最も危険なのが、「睡眠時無呼吸症候群」。名前から想像できるかもしれませんが、寝ている時に何度も呼吸が止まったり弱くなったりしてしまうという病気です。

医学的には、10秒以上息が止まる状態を「無呼吸」といいます。試しに、起きている状態で10秒以上呼吸を止めてみてください。それだけでもちょっと苦しいですよね。自分の意識がない状態で何度も無呼吸が発生することを考えると、非常に恐ろしい病気だと分かっていただけると思います。
この病気になると、睡眠の質が低下して眠気を感じるのはもちろん、身体に必要な酸素が足りなくなってしまいます。すると、心血管系に大きな負担を与えてしまい、心臓病を引き起こす場合も。
それだけでなく、高血圧や糖尿病、さらには脳卒中などの合併症のリスクがあります。早々に対処しないと、取り返しのつかないことになるかもしれません。

いびきが気になるなら受診しよう

いびきにも種類があり、安全ないびきと危険ないびきが存在します。習慣的にいびきをかく人は、上気道抵抗症候群もしくは睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
たかがいびきだと考えていると、取り返しのつかないことになる可能性もありますので、気になる方は睡眠外来などを受診しましょう。

もっといびきについて知りたい方は、こちらの眠りのお悩みや睡眠時無呼吸症候群に関するコラムサイトがおすすめ。いびき治療クリニックについてもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

夜、眠れない様子でいる女性