鼻鏡とはどんなもの?個人でも購入できる?

(このコラムは2021年5月23日に追記・更新されました)

風邪をひくと、喉の奥が赤く腫れ、痛みが生じることがあります。これは細菌やウィルスにより、喉の奥の粘膜が炎症を起こしているからです。同様に、鼻の奥にある粘膜も、細菌やウィルスの影響を受け炎症を起こすことがあります。鼻の奥の粘膜は非常にデリケートで、乾燥や鼻のかみ過ぎなどによっても炎症を引き起こすことがあります。そのほか、花粉などによるアレルギー症状や、気圧、気温の急激な変化によっても、鼻の粘膜は腫れたり炎症を起こしたりすることがあります

鼻の奥の粘膜が炎症を起こすと、痛みを感じるだけでなく、腫れて呼吸がしにくくなります。また、鼻の奥と喉はつながっているので、細菌やウィルスが影響する範囲が広がり、喉にも痛みが生じる場合もあります。炎症を起こすほかにも、爪の先などで粘膜を傷つけてしまったり、ヘルペスウィルスによって水泡ができる等、鼻の奥のトラブルは意外と起こりやすいものです。このような鼻の奥の症状の経過を見るために用いる道具に、「鼻鏡」というものがあります。

鼻鏡とは?

鼻鏡は鏡や金属板に、開閉可能な柄の付いた道具です。鏡や金属板の部分を鼻の穴に差し込み、鼻の奥を観察するために使います。耳鼻科医院の診察では、鼻の粘膜の状態を見るために用いるほか、鼻の中にポリープができていないか、鼻水の状態は正常かを見るためなどに使われます。

鼻鏡の形状と使い方

鼻鏡はペンチなどに似た形をしており、柄の部分を握ると、先端が開くようになっています。丸みのある円錐状の先端を鼻の穴に差し込み、必要に応じて柄の部分を握ることで、鼻の穴を広げて奥まで見ることができます。鼻鏡は金属製のもののほか、ポリプロピレン製の使い捨てのものなどがあります。

自宅で使う方は衛生面で安心な使い捨てタイプを選択するといいでしょう。使い捨てタイプのものにも種類があり、1回ごとに処分するタイプと、煮沸消毒して数回使用できるタイプが販売されています。

ポリプロピレンやプラスチック製の使い捨てタイプの鼻鏡は金属性のものに比べ鼻を傷つけにくい素材ですが、使用する際は、先端を鼻の奥に入れすぎないよう注意が必要です。また、無理に広げすぎないことも大切です。鼻の中の皮膚はとても薄くデリケートなので、鼻鏡を差し込んで傷つけてしまわないよう、十分に注意しましょう。

鼻鏡は個人でも購入できる?

鼻鏡は基本的には耳鼻科医院などで使われるものですが、個人でも購入は出来ます。しかしながら、用途が非常に限定的なものであるため、一般的なドラッグストアなどでは売っていないことがほとんどです。家族の介護や看病などのために鼻鏡が必要である場合、医療用品を取り扱う通販ショップなどを利用すると便利ですよ。

鼻鏡はデリケートな鼻の奥に差し込んで使用するものなので、購入の際は、安心できる通販ショップを利用しましょう。おすすめは、医療用品や介護用品を専門に取り扱うHeartPlusという通販ショップです。HeartPlusは病院などに医療用品や介護用品を卸している商社が運営している通販ショップで、衛生的で便利な使い捨ての鼻鏡を販売しています。HeartPlusでは病院で採用されているものと同じ医療用品などを購入できるので、安心感があります。鼻鏡などの医療用品を購入する際は、ぜひ利用してみてください。