健康な人でも激しい運動をした場合には息切れが起こります。これは激しい運動によって体の要求する酸素の量が急激に増え、それを補おうとするからです。しかしそうでなくても息切れが起こる場合があり、それら何らかの病的な原因があると考えられます。自律神経失調症や過換気症候群などの病気は肺や心臓に異常がなくても精神的なストレスにより呼吸が上手く出来ないように感じて息切れが起こる場合があります。
肺疾患などの呼吸器疾患で空気の出し入れがが上手く出来なくて起こる場合があります。喫煙なども原因になります。喘息は気道にアレルギーの炎症が起こる病気で、喘鳴(ぜんめい:喉のヒューヒューという高い音)や咳痰などの症状と息切れが起こります。心不全など心臓の病気でも血液の循環が不十分になりそれを補おうとして呼吸が激しくなり起こる場合があります。
また心臓の病気が原因で肺に水がたまり呼吸が苦しくなる事もあります。貧血や出血でも赤血球不足で血液の酸素を運ぶ能力が低下し、体全体で酸素不足が起こりそれを補おうとして呼吸が苦しくなります。肥満も間接的には原因になります。肥満により心臓への負担が大きくなりすぎるために起こることがあります。息切れの症状は同じようでも原因は呼吸器、循環器、神経系など様々です。